さっそくつないでみたところ、サブウファーがあるとないでは大違いだった。もともとFF-165Kを小さめの箱に詰め込んでいたせいで、中高音はとてもきれいに鳴るのだが、やや腰高というか甲高く聞こえていた。それもAE1Classicみたいでいいなと勝手に思い込んでいたのだが、オーケストラの大太鼓とかコントラバスとかジャズのウッドベースなどがかなり小さく聞こえていたので音楽のスケール感みたいなところがやや貧弱に聞こえていた。しかしサブウーファーをつけることでそれらはほとんど解消された。サブウーファーの音量はかなり控えめに設定したこともあり、中高音の歯切れの良さや解像力はそのままでローエンドを伸ばすことができたと思う。
ピュアオーディオ愛好家の人達にはサブウーファーを毛嫌いする人もなかにはいるのだが、小口径ユニットを使用したシステムでは必需品だと思う。家電販売店のAVコーナーなどでズンズンドンドンドロドロとなっているサブウーファーをよく見かけるが、これは映画などを迫力たっぷりに見せるためのこけおどしで、オーディオ用にはそんなことはしない。ほんとになっているのかなあと心配するくらいのボリュームでちょうどいい。また低音は指向性がないのでどこに置いてもいいなどと言うが、これはうそだ。どんなにハイカットしても少しは高い音が出てしまうし、控えめに設定してもすぐにあそこで鳴っていると気づいてしまう。私はメインで使っているマトリクス805のセットも左右のスピーカーの間にビクターのSX-DW7をセットしている。こうすればサブウーファーから音が出ているという感じはほとんどなくなって気持ちよく聞ける。
これで装置の不満は全くなくなり、音楽に没頭することができるようになった。ジャズもロックもクラシックもなんでもこいのシステム完成だ。今回は実費(送料込み)で2万円くらい(+ポイントで1万くらい)かかった。たった2万でこれだけ満足できるオーディオを組んじゃうなんて、我ながらいいセンスしてると思う。なんちゃって。
そういえば、観測小屋の8センチフルレンジはそのままだ。これにもサブウーファーつけようかな。