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ストラト探し行脚

  4月24日、博多の楽器屋さん巡りをした。博多までは片道50キロ往復100キロの旅である。50キロというと東京から20号だと上野原とか、17号だと行田とか、そのくらいの距離である。旅といってもおかしくない距離なのだ。めったに天神なんかにいったりはしないのだが、どうしてもストラトキャスター捜しのために行く必要があったのだ。

  私が現在持っているエレキギターは、FenderUSAの62年のテレキャスターカスタム、Fujigenのセミアコ、35年前のアリアプロⅡのレスポール、エレキギターを再開するときに嫁に誕生日のプレゼントとして買ってもらったスタインバーガースピリットである。そもそも一番最初に買ったのはアリアプロⅡのST600Nというストラトキャスターだった。アッシュボディでメイプルネックでラージヘッドだった。私にとってエレキと言えばストラトなのである。が、これは甥にあげてしまったので手元にはない。エレキを再開してからストラトを買わなかったのは、これだけは思い入れが深すぎて安易に決めることができなかったからである。

  いろんなストラトを弾いてみたのだが、どれもいまひとつぴんとこない。最近気になっていたのはFujigenのNCST20Rという10万円くらいのギターである。オーソドックスなストラトタイプのギターでダンカンのピックアップ、USAパーツ、ラッカー仕上げ、ロック式ペグと内容は申し分ない。だが近所にこの機種をおいてある店がなかった。ネットで調べて見ると博多のKeyにいっこ下のNCST10Rがおいてあるのでこれをさわってみようと思ったのだ。NCST10Rは自社製ピックアップ、国産パーツ、ポリ塗装、ロック式ペグである。塗装とピックアップが違うだけでその他は上位機種と大差はない。これを弾いてみて良ければNCST20Rにしようと思ったのだ。ちなみに、私はヘッドにFenderというロゴがあるかどうかは気にしない。ストラトキャスターやレスポールといったオーソドックスなスタイルのギターはバイオリンやチェロと同じで、どこで作っていようが同じような格好をしていてかまわないと思っている。弾きやすくて音が良ければいいのだ。

  天神に着いてから、まず最初にESPに行ってみた。オーソドックスなストラトタイプのギターを探しているんですと店員さんにいうと、あれこれ紹介してもらったが、そのうち気に入ったのがEdwardsの10万くらいのストラトであった。これはダンカンのピックアップでラッカー塗装だった。ちょっとだけ試奏したらすごくいい感じだった。塗装についていろいろ聞いてみたら薄いポリ塗装の上にラッカーで仕上げしているということだった。ラッカーの塗装の感じは渋くて凄くいいのだが、ポリの上にラッカーというのが気になる。ポリはかなり薄いのでボディの振動を妨げないという。ラッカーだけの塗装だと手間がかかるので20万クラスのギターになってしまうということだった。FujigenのNCST20Rもトップラッカーということで、下地にポリでラッカー仕上げということなので同じやりかただ。音の違いはほとんどわからないらしい。10万クラスでもかなりいけると思った。

  次にKeyに行った。ここにはFujigenのNCST10Rがおいてある。さっそくさわらせてもらった。7万のギターとしてはかなりいいんじゃないかと思った。充分に満足できるのではと思ったのだが、塗装やピックアップの違いでどの程度の差があるのか参考にいろいろと弾かしてもらった。しかし、これがいけなかった。ますます混迷が深まってしまった。最初は違いがわからなかったのだが、何度か持ち替えて弾いてみると、やはり高級な楽器は全然違うというのがわかった。特にホンジュラスマホガニーのオイル仕上げのギターにはまいった。手巻きのピックアップで低音の倍音成分が多くて音が複雑で心地よい。SSHなのだが、どのピックアップでも気持ちよい音がでる。ルックスも超個性的で完全に私好みなのである。しかし、いかんせん36万円なのである。一生弾くと考えれば高くはない。私のクラシックギター/ホセ・ヤコピよりは、はるかに安い。本当に気に入ったから今でも他にクラシックギターが欲しいと思ったことはない。36万円で一生遊べたら安いということもできる。しかし・・やはり36万はきつい。もう少し前に景気のいい頃に出会っていたら衝動買いしていただろう。今は涙をのんでがまんするしかない。

  その後、シマムラとイシバシに行ってみた。シマムラではHistoryの旧モデルが10万円引きで15万くらいで売っていたのでちょっと弾かせてもらった。これも内容は非常にいいギターだったのだが、ホンジュラスマホガニーを弾いたばっかりだったのであまり感動はしなかった。イシバシでは特に興味のあるギターがなかったのでなにも弾かずに帰った。イシバシのあるビルの地下のディズニーショップに寄ったらトイストーリーに出てたお豆3兄弟があった。これいいなあと買ってしまった。

ストラト探し行脚_e0019426_16445261.jpg


 ホンジュラスマホガニーのことを考えながら天神を歩いていたら屋台がはじまっていたのでラーメンを食べたのだが、特にうまくはなかった。

  で、今はどう考えているかというと、ホンジュラスマホガニーは高すぎるのであきらめるとして、そうすると何で手をうつかということである。FujigenかEdwardsの10万クラスではちょっと物足りないのではないかという気がしてきた。じゃあいっそ本家FenderUSAのAmericanStandardかAmericanDeluxeはどうだろうかと考えた。内容的にはAmericanStandardではFujigenやEdwardsとかわらない。というかむしろ国産のほうが上なのではないかという気もする。AmericanDeluxeなら作りもよく現代の技術がふんだんに盛り込まれている。多少高くはなるが一応本物だしねということで、ワインカラーのメイプルネックのAmericanDeluxeにしようかなと思っている。メイプルネックにするのは、FenderUSAの62年カスタムテレはアルダーボディローズ指板なので同じような感じになってしまうのを避けるためとカラーリングがメイプルの方がさえるからだ。ルックス的にはこれでもいいかなと思う。もしAmericanStandardにするのならホワイトでローズ指板仕様のものにしようかなとも思っている。あるいはビンテージシリーズの62年ストラトのホワイトボディローズ指板仕様・・これ20万以上するからなあ・・う~ん。結局決めきれん。

  といっても、金がないので買う予定はまったくありません。考えてみただけ・・・ トホホ
 
by takabogeo | 2012-04-26 16:32 | Guitar | Comments(0)

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