そこでまず、今使っているCube30を徹底的に見直してみた。以前は座椅子に座ってアンプを斜め前に置いていたのだが、結構いい音を出していた。そのときはこれで充分と思っていた。音がどうもおかしいと思ったのはイスに座って弾くようになってからである。アンプがかなり低いので発砲スチロールのブロックの上にアンプを置いて弾いていた。まだ低いのかなと箱の上に乗せてみたりもしたのだが、どうもいまいちだった。そこで床に直接置いてみたらものすごく良くなった。まあ、これで充分かなとも思ったのだが、ギターのリアピックアップを使った時の音がいまいちな感じだった。そんな話をシマムラの店長に話したら真空管アンプを試してみたらと言われ、それもそうかと試してみることにした。
FenderのBluesJunior、HotLodDeluxe、BlackStarのHT5とHT1、RolandのCube40XLを試奏してみた。やっぱりFenderのアンプはいい音がすると思ったが、RolandのCube40XLも安いのにかなりいける。うちにあるCube30もわりといい音でなっているので、別に真空管にしなくてもいいかなと思ったのだが、試しにちょっと弾いたFenderのChampion600という1ワットのミニアンプがすごく気にいった。なるほど真空管アンプのよさはこんなものかと思い直してBleusJuniorを弾き直してみたら、今度はChampion600よりかなりいい音に感じた。1ワットのミニアンプで真空管アンプの良さに目覚めたという感じだ。HotLodDeluxeは30センチのスピーカーでBleusJuniorより高級な感じなのだが箱がでかいのでやめにした。うちで弾くにはBluesJuniorで充分と判断した。
うちに帰って気がついたのだが、現行ではBlusJuniorⅢになっており、今回買ったモデルは旧モデルだった。しまったと思ったがネットで調べて見ると、Ⅲはパネルがブラックに変更されており、音はややブライトな感じで、Fatがフットスイッチで切り替えができるようになっているだそうだ。BluesJuniorのパネルは鏡面仕上げだ。こっちのほうがFenderのアンプらしくてかっこいい。音も非常に気に入っているのでⅢにすることないなと思い直した。
FenderUSAの62年カスタムテレキャスターとの相性は抜群で、ギターのどのポジションでもいい音で鳴る。フジゲンのセミアコもやっと本来の音がだせたような気がする。グィーンと爆音で弾きたいときはCube30を使えばいいし、これでアンプについてはほぼ満足できた。