クノイチのファーストライトはポラリス(北極星)です。ま、いつも最初に見る星はポラリスです。なぜかというとファインダーをきっちり合わせるため。北極星はほとんど動かないので経緯台の望遠鏡でじっくりファインダーを調整するのに便利だからです。はやる気持ちを抑え、きっちり調整した後、オリオン大星雲を見ました。
すごい、さすがに40センチ。XW30の1.2°の視野いっぱいに星雲が広がります。さらにOr12mm(150倍)で中心部を見るとまるで光の洞穴のように立体感を伴って見えます。やや青みがかって見えました。倍率を上げても星雲の細部がよく見えるのは大口径ならではですね。
それからあれこれ見ました。M78、ハッブルの変光星雲、クリスマスツリー、土星、M41、M46、M47などなど。M46に重なって見える惑星状星雲NGC2438もくっきり見えました。時折薄雲がかかり、あまりいいコンデションではありませんでしたが、充分に楽しめました。
ここで問題もありました。天頂近くの双子座M35を見ようとしたら接眼部に眼が届かない。踏み台は必須です。また、光軸が微妙にずれておりレーザーコリメーターの必要性を感じました。
あれやこれや問題はあったものの大口径の威力は凄まじく、空の状態はよくなかったにもかかわらず、M51、ふくろう星雲、M101、M65,66,73、ソンブレロなどのメジャーな天体は充分に楽しむことができました。空の状態がよければもっとディープな天体も見ることができるでしょう。
2時頃撤収したのですが、その頃には夜露が凍りついていました。やはり真冬の夜。結構寒かったのでしょう。でも楽しくて寒さはまったく感じませんでした。