10年くらい前にもこんな症状になったことがある。その頃は不況で仕事が激減していたころで、毎日クラシックギターを弾きまくっていた。起きている時間はいつも弾いているという感じ。その頃は「大聖堂」とか「バッハのリュート組曲」とか「はちすずめ」だとか難しい曲ばかり弾いていた。自分でもちょっとやりすぎだなあとは思っていたのだが弾くのが楽しいので長時間の練習もまったく苦にならなかった。しかもその当時ソロエテギターというサイレントギターを購入し、真夜中も練習できるようになったので、少なくとも一日10時間くらいは弾いていたかもしれない。もっとかな。義務的な練習なら15分もやれば飽きてしまうが、なんせ楽しいのでいくらでも弾いてしまう。
しかしいくら楽しい練習でも手や指は疲れる。ひどいときは火打ち石式のジャリとまわすタイプの100円ライターをつけられない。しょうがないので圧電式のカチっとつけるライターを両手で操作して火をつけていた。そんな状態でもとりあえずギターは弾けるから不思議だ。できるだけ脱力して弾くように心がけていたが、いくらなんでも長時間すぎたのだと思う。ときどき指が手のひら側にカクっと折れるようにまがり右手で元にもどさないとまっすぐにならなくなったりもしていた。さすがにこれではいつか手が壊れてしまうと思い長時間の練習は控えるようにした。
今回はそこまでひどくはないから、しばらく休んでおけば元通りになると思う。それにエレキギターをピックで弾いていただけだから右手は元気そのもの。エレキギターもチョーキングをなるべくしないでサラっと弾くように心がけようと思う。