M106を撮影し、DSS画像と比較すると、DSS画像にはない星が2個も写っていたのです。いっぺんに2個!!! 3回撮影してみましたが、ちゃんと写っていました。すぐにMPチェッカーで小惑星かどうか調べてみましたが、この付近には20等以上の明るい小惑星はないことがわかりました。しかし、M106銀河から少し離れすぎているなあと思いながらも、位置を測定して、ステライメージで光度を測定すると、一つは15.7等、もう一つは16.2等でした。
一時間くらいしたらもう一度撮影して、移動しているかどうか確かめようと思いました。もし移動していなければ超新星、移動していたら小惑星である可能性が高くなります。
もう一度よく調べてみようと思って、DSS画像をもう一度呼び出すことにしました。最初に呼び出した画像は「M106」と入力して得られた画像だったので、今度は不審な2個の星付近の赤経・赤緯をダイレクトに入力してみました。その画像が下の画像です。
DSS画像
上の写真のように、今度はしっかり2個の不審な星が写っていました。DSS画像はときどき写りが悪いのがあったりするんですね。この間、およそ20分。いい夢見させてもらいました。ほんとうに超新星を発見したら凄くうれしいでしょうが、これはこれでおもしろくドキドキする出来事でした。
この夜も副鏡が曇ってしまったみたいで写りは最悪でした。それでもそこそこ写っていたので我慢して撮影していたのですが、早くなんとかしないといけません。